MangaTL
デスクトップ / Web漫画の翻訳・写植:OCR + LLM + 自動レイアウト
主な機能と内容
- 吹き出し検出(YOLO、失敗時は OpenCV 輪郭に自動フォールバック)
- manga-ocr による日本語認識。吹き出しの内外どちらのテキストも処理
- 作品単位の用語集で、人名・固有名詞を話をまたいで統一
- 翻訳済みの章テキストを文脈として戻し、呼称やネタの一貫性を担保
- 校正 UI:一文ずつの修正と、検出漏れの吹き出しをドラッグで追加
- フォントサイズ自動調整——収まらなくても「…」で省略しない
- 写植画像/RTL 綴じ EPUB/LabelPlus 原稿を出力
設計のポイント
- 品質のボトルネックはモデルではなく文脈:一文ずつ孤立して訳さず、作品用語集と翻訳済みの章テキストを一緒に渡す
- Human in the loop:AI が下訳し、人が一文ずつ校正してから描画するので仕上がりを制御できる
- 検出にフォールバック経路:YOLO が失敗すれば OpenCV 輪郭に切り替え、1 ページの不具合で章全体が止まらない
- 翻訳エンジンは切り替え可能(GLM / Claude / DeepL)で、特定ベンダーに依存しない
技術スタック
- Frontend:React + TypeScript
- Backend:Python(FastAPI)
- モデル:comic-text-detector + manga-ocr
- Desktop:Electron + PyInstaller
- Deployment:Docker Compose / Windows インストーラー
最近の更新
【v3】校正 UI + 用語集 + 章全体の文脈
v3 で「一発機械翻訳」から「AI 下訳+人による一文ずつの校正」へ流れを変更。 作品単位の用語集と、翻訳済みの章テキストをプロンプトに戻す文脈機構を追加し、話をまたぐ人名や呼称がようやく安定しました。
【v5】デスクトップ版:ダブルクリックで起動、環境構築不要
v3 は Docker・ターミナル・Python 環境が必要で、共同作業者には到底動かせませんでした。 v5 は Electron を殻にし、FastAPI バックエンドを PyInstaller で exe 化して子プロセスとして起動。モデル・DB・フォントはすべてユーザーデータ領域に置きます。 Windows NSIS インストーラーを配布し、インストール後はアイコンをダブルクリックするだけです。
【ワークフロー】翻訳の経験を再利用可能な手順に
数をこなすうちに、品質を決めるのはモデルよりも文脈の与え方だと分かってきました。 そこで作品用語集・キャラの人物像と口調のドキュメント・感情に応じたフォント切り替えを標準手順として固定し、新作はそれに沿えばよい形にしました。